ファストファッションから大量の汚染水とごみの山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151127-00010002-asahit-env
ドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト」に関する記事です。ファストファッションの問題点が、最近になってようやく語られるようになって参りました。ファストファッションとは対照的な言葉として、エシカルファッションという名前も定着してきたように思います。
エシカルとは、倫理的なといった意味で、ファッションのジャンルを明確に定義するものではないため、言葉だけが先行して迷走しているような感があります。
エシカルファッションとは、低品質な商品を使い捨てにしてしまうのではなく、高品質なものを長く使うという消費者側の問題と、それに加え、低賃金な国で劣悪な労働条件をもって搾取されるような構造で生産されたものではなく、きちんとした労働条件の下で、しっかりした生産体制において作られるもの、そして、環境負荷のかかる排水や廃棄物を、コスト削減のためにそのままその国に押しつけてしまうのではなく、そういった廃棄の部分にもきちんとコストをかけて環境負荷を最小限にする、といった意味があると思います。
学生服は、三年間ずっと着るものです。三年間着続けても、しわにならず、シルエットを保ち、てかりや破れ、毛玉などが発生しにくい、高品質なものである必要があります。そういった意味で、日本の学生服は、実は世界のアパレル業界からみても、最高品質のものなんです。こんなに高品質な衣類は、もはや学生服以外には存在しなくなってしまったのが現状なのです。
しかしながら、制服といっても、実は質の悪い商品や、エシカルとはほど遠いようなものもあったりするんです。海外で作られたものが必ずしも悪いとは限りません。弊社でも実際、シャツやブラウスなどの低価格商品で、海外製のものも扱っています。
ですが、明らかに質の落ちる原反を使っていたり、縫製の精度が低かったりすると、制服業界の信頼にも関わる問題として、やはり問題にせざるを得ません。
リサ アンド ザ スターライトの製品の多くは、国内できちんとした生産体制で、極めて高度な職人技の集合体のような工場で作られており、そこに搾取構造は一切ありません。そういった様子は、ここでもレポートしています。
このレポートでは、原反の生産に関しては言及できていません。こういった部分に関しても、今後はきちんとレポートし、堂々とエシカルファッションを名乗れるよう、努力を続けて参ります。しかし、少なくとも、レポートしている限りにおいては、私たちは、エシカルファッション志向の製品を作っている、と、胸を張って言うことが出来ます。
ただ値段が高いだけが品質を証明するものではありません。高くても低品質なものもあります。また、品質がよくても、そこに搾取構造や環境汚染があればエシカルではありません。
リサ アンド ザ スターライトを運営する株式会社ファッションストリームは、企業倫理として、「皆が幸せになれる」をモットーにしています。私たちが儲かったり、お客さまに喜んでいただいても、取引先や製造過程、あるいはその地域の方々が不幸になるような構造は許してはならないと考えています。
人を大切に、環境を大切に。
これを忘れると、企業として大変な失敗をしてしまうように思います。リサ アンド ザ スターライトは、エシカルファッションという言葉をマーケティング用語として使うのではなく、私たちの精神性や、実際の商品の製造過程に自信を持つために使います。このようなことを肝に銘じて、日々、いい製品をお届けできるよう、努力を重ねています。